位牌は故人の戒名(法名)を記し、仏壇に安置して供養するための大切な仏具です。初めて位牌を購入する場合、「どの種類を選べばいいのか」「サイズはどうすればいいのか」と迷う方は多いでしょう。
位牌は大きく「塗位牌」「唐木位牌」「モダン位牌」の3種類に分けられ、価格は1万〜5万円程度が相場です。この記事では、位牌の種類ごとの特徴、サイズの決め方、購入時の注意点まで詳しく解説します。

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位牌の種類と特徴
1. 塗位牌(ぬりいはい)
漆塗りに金箔や金粉で装飾された伝統的な位牌です。最もポピュラーな種類で、価格は1万〜5万円程度。宗派を問わず使えるため、迷ったら塗位牌を選ぶのが無難です。漆の品質や金箔の量によって価格が変わり、1万円台のものでも見た目は十分に美しいです。会津塗りなど産地にこだわると価格は上がりますが、そこまで気にしなくても品質的に問題はありません。
2. 唐木位牌(からきいはい)
黒檀や紫檀などの銘木を使った位牌です。木目の美しさが特徴で、シンプルながらも重厚感があります。価格は2万〜8万円程度です。塗位牌と違って金箔装飾がないため、落ち着いた雰囲気を好む方に人気があります。唐木仏壇との相性が特に良く、統一感のある仏壇まわりを演出できます。
3. モダン位牌
現代的なデザインの位牌で、ガラスやクリスタル素材のものもあります。モダン仏壇やミニ仏壇に合わせて選ぶ方が増えています。価格は1万〜5万円程度です。クリスタル位牌は透明感のある美しさが特徴で、光に当たるとキラキラと輝くため「きれいだから毎日見つめてしまう」という声も。従来の位牌のイメージを覆すデザインが揃っています。
4. 回出位牌(くりだしいはい)
複数の故人の位牌を一つにまとめられるタイプです。先祖代々の位牌が増えてきたときに便利で、10枚程度の札板を収められるものが一般的です。価格は3万〜10万円程度。仏壇の中に複数の位牌が並ぶとスペースが足りなくなることがありますが、回出位牌なら一つにまとめられるため省スペースにもなります。
| 種類 | 素材 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 塗位牌 | 漆塗り・金装飾 | 1万~5万円 | 最もポピュラー |
| 唐木位牌 | 黒檀・紫檀 | 2万~8万円 | 木目が美しい |
| モダン位牌 | ガラス・クリスタル等 | 1万~5万円 | 現代的デザイン |
| 回出位牌 | 漆塗り・唐木 | 3万~10万円 | 複数の札板を収納 |

サイズの決め方
位牌のサイズは「寸(すん)」で表記されます。1寸は約3cmですが、位牌のサイズは台座を含めた全体の高さで表されることが多いので注意が必要です。一般的なサイズは3.5寸〜5寸です。
- 3.5寸(約16cm):ミニ仏壇や上置き仏壇向け
- 4寸(約18cm):最も一般的なサイズ
- 4.5寸(約20cm):中型仏壇向け
- 5寸以上(約22cm~):大型仏壇向け
- 仏壇の内寸に収まるサイズを選ぶ
- ご本尊より小さいサイズにする
- 既にある位牌がある場合は同じか少し小さいサイズにする
- 迷ったら仏壇店で相談するのが確実
戒名の彫刻について
位牌には故人の戒名(法名)、俗名(生前の名前)、没年月日、享年を彫刻します。
彫刻の方法は「機械彫り」と「手彫り」があり、機械彫りの方が安価(2千〜5千円程度)で、手彫りは1万〜2万円程度です。
彫刻には1〜2週間程度かかるため、四十九日法要に間に合うよう余裕を持って注文しましょう。彫刻を依頼する際は、戒名の文字を正確に伝えることが最も重要です。菩提寺からいただいた戒名が書かれた書面を写真に撮って送るか、原本をそのまま渡すと間違いを防げます。
なお、位牌に刻む内容は表面と裏面で異なります。一般的には表面に戒名と没年月日、裏面に俗名と享年を刻みます。ただし地域や宗派によって配置が異なることがあるため、仏壇店に宗派を伝えた上で配置を確認してもらいましょう。夫婦連名の位牌の場合は、向かって右側に先に亡くなった方、左側に後から亡くなった方の戒名を入れるのが一般的です。
宗派ごとの位牌の違い
多くの宗派では位牌を使用しますが、浄土真宗では位牌を使わず「法名軸」や「過去帳」を用いるのが一般的です。
- 浄土宗・真言宗・日蓮宗・天台宗:一般的な位牌(塗位牌・唐木位牌)を使用
- 曹洞宗・臨済宗:一般的な位牌を使用
- 浄土真宗:位牌の代わりに法名軸・過去帳を使用
位牌の購入前に、菩提寺に宗派の決まりを確認しておきましょう。特に浄土真宗の場合は位牌を作らないことが多いため、事前確認が重要です。
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位牌の購入時期と場所
本位牌は四十九日法要までに用意するのが一般的です。葬儀で使用する白木の位牌(仮位牌)は四十九日を過ぎたらお焚き上げして、本位牌に切り替えます。
購入場所は仏壇店、ネット通販、百貨店など。お仏壇のはせがわやいい仏壇で価格相場を確認できます。

よくある質問(Q&A)
位牌選びでよくある失敗例
位牌選びで特に多い失敗が「仏壇のサイズに合わない位牌を買ってしまった」というものです。ネット通販でデザインだけで選んだ結果、仏壇に入らなかったという事例は実は珍しくありません。また、「安い位牌を買ったら塗装がすぐに剥げた」という声もあります。長年使うものなので、極端に安価なものは避けた方が無難です。さらに「戒名の文字を間違えて注文してしまった」というケースも多く報告されています。彫刻後の修正には追加費用と時間がかかるため、菩提寺からの書面を直接提示して注文するのが最も確実な方法です。位牌は一度作ったら数十年使い続けるものですから、焦らず慎重に選びましょう。
Q. 位牌は一人に一つ必要ですか?
A. 基本的には一人一つですが、夫婦連名の位牌を作ることも可能です。また、回出位牌で複数の故人をまとめることもできます。
Q. 位牌の開眼供養(魂入れ)は必要ですか?
A. はい。本位牌に切り替える際に菩提寺に開眼供養をお願いしましょう。お布施は1万〜3万円程度が目安です。
Q. 古い位牌はどう処分すればいいですか?
A. 菩提寺にお焚き上げを依頼するのが一般的です。費用は数千円〜1万円程度です。
Q. ネットで位牌を買っても大丈夫ですか?
A. 購入可能です。戒名の入力ミスがないよう十分確認してから注文しましょう。
Q. 位牌に刻む文字を間違えた場合は?
A. 彫り直しが必要になるため追加費用がかかります。注文前に戒名の文字を複数回確認してください。
まとめ:仏壇に合った位牌を選んで故人を偲ぼう
位牌の選び方は、仏壇のサイズとデザインに合わせること、宗派の決まりを確認すること、四十九日に間に合うよう早めに注文することがポイントです。特に彫刻に1〜2週間かかることを逆算して、四十九日の3週間前には注文を済ませておくと安心です。
迷ったら塗位牌の4寸サイズが最も無難な選択です。仏壇店で相談すればサイズの整合性も確認してもらえるので、初めての方は店頭で相談するのがおすすめです。ネットで購入する場合も、仏壇の内寸と位牌のサイズを事前に確認しておけば失敗を防げます。

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