お墓を建てる際に最も悩むのが、墓石選びではないでしょうか。「どんな石材がいいのかわからない」「和型と洋型、どちらにすべき?」「費用はどれくらい?」と疑問は尽きません。
墓石は一度建てたら何十年も使い続けるものです。見た目の好みだけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮して選ぶことが大切です。
この記事では、墓石の種類・石材の特徴・費用相場・選び方のポイントまで、初めてお墓を建てる方にもわかりやすく解説します。

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墓石の形の種類
和型墓石
和型墓石は日本で最も伝統的なお墓の形です。下から芝台(下台石)、中台石、上台石、竿石(棹石)を積み上げた構造が特徴で、竿石の正面に「○○家之墓」などの文字が刻まれます。
全優石の調査によると、和型墓石の平均購入価格は約189万円です。落ち着いた雰囲気があり、寺院墓地に多く見られます。
洋型墓石
洋型墓石は横長の石に文字を刻むスタイルで、近年人気が高まっています。和型に比べて背が低く安定感があるため、地震に強いというメリットがあります。
文字も自由度が高く、「感謝」「やすらぎ」「ありがとう」などの好きな言葉を刻む方も多いです。平均購入価格は約158万円で、和型よりもやや手頃です。
デザイン墓石
故人の個性や遺族の想いを反映したオリジナルデザインのお墓です。趣味や職業をモチーフにしたものや、自然の造形を取り入れたものなど、自由な発想で作られます。
平均購入価格は約190万円と和型とほぼ同水準ですが、デザインの複雑さによって大きく変動します。
霊園によっては墓石の形に制限がある場合もあります。特に公営霊園ではデザインや高さの規定があることが多いため、事前に確認しましょう。
墓石に使われる石材の種類と特徴
花崗岩(御影石)
墓石で最もよく使われている石材が花崗岩(御影石)です。硬度が高く、磨くと美しい光沢が出るのが特徴です。白系、黒系、グレー系、赤系、緑系など豊富なカラーバリエーションがあります。
耐久性に優れ、吸水率が低いものが多いため、長期間にわたって美しい状態を保ちやすいのが花崗岩の大きなメリットです。
安山岩
黒色や灰色、緑色など落ち着いた色味が特徴の石材です。石の粒子が細かく、独特の風合いがあります。花崗岩と比べると吸水率がやや高いため、地域や気候によっては劣化が早まることもあります。
斑レイ岩
硬度が非常に高く、深みのある黒色が特徴です。重厚感があり高級感のある見た目から、人気の高い石材です。ただし、硬いぶん加工が難しく、価格もやや高めです。
閃緑岩
黒御影石と呼ばれる石の一部は閃緑岩です。花崗岩と斑レイ岩の中間的な性質を持ち、耐久性と美しさを兼ね備えています。
国産石材と外国産石材の違い
国産石材の特徴
日本で採れる代表的な墓石石材には、庵治石(香川県)、大島石(愛媛県)、天山石(佐賀県)、真壁石(茨城県)などがあります。
国産石材の価格は40万〜400万円と幅が広く、特に庵治石は「石のダイヤモンド」と呼ばれるほど高品質で高価です。日本の気候風土に合った石材であるため、耐久性が高いとされています。
外国産石材の特徴
現在、日本で流通している墓石の多くは中国産やインド産の石材です。中国産は種類が豊富で価格が手頃なのが特徴で、低価格帯の墓石のほとんどが中国産石材です。
インド産は高品質な黒御影石が多く、独特の美しさがあります。価格は中国産よりもやや高めですが、国産よりは安い傾向にあります。
外国産だから品質が劣るということはなく、石材の品質と加工技術は産地だけで決まるものではありません。
石材の種類や選び方について、ライフドットでも詳しい解説が掲載されています。

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墓石の費用相場と内訳
墓石にかかる費用の構成
墓石にかかる費用は、石材費、加工費、施工費(基礎工事・据付工事)、文字彫刻費に分けられます。全体の相場は60万〜200万円程度です。
この費用に加えて、永代使用料(30万〜100万円程度)と年間管理費(5,000円〜15,000円程度)が別途かかります。
費用を左右する要因
墓石の費用は、石材の種類と産地、使用する石の量(お墓のサイズ)、デザインの複雑さ、施工の難易度によって大きく変動します。
同じ石材でも、等級(ランク)によって価格が異なる場合があります。石材店で見積もりを取る際は、使用する石材の等級も確認しましょう。
失敗しない墓石選びの5つのポイント
1. 耐久性を重視する
お墓は屋外に何十年も置かれるものです。雨風や紫外線に耐えられる、硬度が高く吸水率が低い石材を選びましょう。吸水率が高い石材は、水分を吸い込んで変色やひび割れの原因になります。
2. 複数の石材店で見積もりを取る
同じ石材・同じデザインでも、石材店によって価格が異なることは珍しくありません。最低でも3社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
3. 実物のサンプルを確認する
カタログや写真だけで判断するのは危険です。実際の石材サンプルを見て、色合い・光沢・質感を確認しましょう。できれば屋外で日光の下で確認すると、実際の設置環境に近い状態で判断できます。
4. アフターサービスを確認する
墓石の保証期間、クリーニングサービス、文字の追加彫刻の費用など、購入後のアフターサービスについても事前に確認しておきましょう。
5. 霊園の規定を確認する
霊園によっては墓石の高さ、デザイン、使用できる石材に規定がある場合があります。墓石を選ぶ前に、必ず霊園の規定を確認してください。
石材店の選び方については、墓石ナビでも比較情報が紹介されています。
極端に安い見積もりを提示してくる石材店には注意が必要です。石材の等級が低かったり、基礎工事が不十分だったりするケースがあります。価格の安さだけで判断せず、石材の品質と施工実績も確認しましょう。
よくある質問
墓石の耐用年数はどれくらいですか?
一般的に、花崗岩(御影石)の墓石は100年以上の耐久性があるとされています。ただし、環境や石材の品質によって劣化の速さは異なります。定期的なメンテナンスを行うことで、長く美しい状態を保てます。
墓石の色に意味はありますか?
地域や宗派によって好まれる色の傾向はありますが、厳格なルールはありません。東日本ではグレー系、西日本では白系が多い傾向がありますが、近年は個人の好みで自由に選ぶ方が増えています。
墓石に刻む文字はどうやって決めればいいですか?
和型墓石では「○○家之墓」「南無阿弥陀仏」などの伝統的な文字が一般的です。洋型やデザイン墓石では、好きな言葉や故人をイメージした文字を自由に選べます。書体も楷書、行書、草書など複数から選択可能です。
墓石の価格や石材選びの基礎知識は、お墓ガイドでも詳しく紹介されています。

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