「終活って何から始めればいいの?」「やることが多すぎてわからない」という悩みを抱えている方は非常に多いです。終活は自分の人生の締めくくりを自分で決める大切な作業ですが、範囲が広すぎて全体像が見えにくいのが難点です。
しかし安心してください。終活でやるべきことは大きく6つのカテゴリに分けられます。全体像を把握してしまえば、あとは一つずつ片付けていくだけです。
この記事では、終活でやるべきことを優先順位付きでリスト化し、カテゴリごとにわかりやすく解説していきます。一度に全部やる必要はありませんので、できることから始めてみてください。

まずやるべき:エンディングノートを書く
終活の第一歩はエンディングノートです。法的効力はありませんが、自分の希望や情報を整理するのに最適なツールで、これがあるだけで家族の負担が大幅に軽減されます。
エンディングノートに書くべき内容
- 自分の基本情報(生年月日、本籍地、マイナンバーなど)
- 家族・親族の連絡先
- 財産の一覧(預貯金、保険、不動産、有価証券)
- 医療・介護の希望(延命治療の可否など)
- 葬儀・お墓の希望
- デジタル関連(SNSアカウント、サブスク、パスワード)
- 家族へのメッセージ
100円ショップでもエンディングノートが購入できますし、厚生労働省のサイトからダウンロードできるものもあります。まずは1冊手に入れて、書けるところから埋めていきましょう。
一度に全部書こうとする必要はありません。基本情報のページなら5分で書けますから、そこから始めるのがおすすめです。通帳を見つけたタイミングや保険の通知が届いたタイミングで少しずつ追記していくスタイルで十分です。
財産・お金の整理
お金に関する整理は、終活の中でも特に重要度の高い項目です。ここが整理されていないと、遺族が最も苦労することになります。
財産目録を作る
自分の財産をすべて一覧にまとめる作業です。預貯金、株式、保険、不動産、借金など、プラスの財産もマイナスの財産もすべてリストアップしましょう。特にネットバンキングや証券口座は通帳がないため、存在を知らなければ永遠に見つからない可能性があります。
保険の見直し
加入している保険を一覧にして、本当に必要かどうか見直しましょう。子どもが独立した後は生命保険の保障額を減らせるかもしれませんし、不要な保険を解約すれば毎月の支出も減ります。受取人の確認も忘れずに行ってください。
相続の準備
誰に何を残すかを考えておきましょう。遺言書を作成しておけば、相続トラブルを大幅に防げます。特に不動産がある場合は、遺言書がないと家族間で揉めるケースが非常に多いです。
医療・介護の希望を決める
「もしもの時にどうしてほしいか」を事前に決めておくことは、自分のためでもあり家族のためでもあります。
- 延命治療を希望するかどうか
- 臓器提供の意思
- 認知症になった時の対応(施設入所の希望など)
- かかりつけ医の情報
- アレルギーや持病の情報
- 介護の判断を任せる人
これらをエンディングノートに書いておくだけでなく、家族にも口頭で伝えておくことが大事です。いざというときにノートが見つからない可能性もありますので、大切な希望は複数の方法で共有しておきましょう。

葬儀・お墓の準備
葬儀やお墓の準備は、生前に希望を伝えておくだけで遺族の負担が大きく減る項目です。
葬儀の希望を決める
家族葬にするか一般葬にするか、宗教はどうするか、予算はいくらか。生前に希望を伝えておくだけで、残された家族の精神的負担が大幅に軽減されます。
葬儀費用の相場は、家族葬で30万〜80万円、一般葬で100万〜200万円程度です。葬儀社の比較サイトで事前見積もりを取ることもできますので、複数社を比較しておくのがおすすめです。
お墓の準備
お墓がない場合は、生前に購入しておくか、樹木葬・納骨堂・散骨など新しい供養の形も検討しましょう。お墓を持たない選択をする方も増えています。選択肢は年々増えていますので、自分に合ったスタイルを探してみてください。
身の回りの整理
生前整理は時間がかかりますが、少しずつ進めることで確実に前に進めます。
断捨離・生前整理
ものが多いほど、残された家族の片付けが大変になります。元気なうちに少しずつ減らしていきましょう。「1年以上使っていないものは手放す」をルールにすると判断がつきやすくなります。毎日引き出し1つだけ整理するペースで十分です。
デジタル遺品の整理
SNSアカウント、ネットバンキング、サブスクサービス、スマホの中身など、デジタル遺品は意外と厄介な問題です。パスワードやログイン情報をリスト化して、家族に伝えておきましょう。特にスマホのロック解除方法は最優先で共有してください。
法的な準備
最後に、法的に効力のある準備も忘れずに進めましょう。
- 遺言書の作成:自筆証書遺言または公正証書遺言。トラブル防止には公正証書がおすすめです
- 成年後見人の選定:認知症に備えて、任意後見契約を結んでおくと安心です
- 死後事務委任契約:おひとりさまの場合、死後の手続きを誰かに委任しておく契約です
法テラスでは無料の法律相談も受けられますので、専門家に相談するのもおすすめです。特に遺言書の作成については、一度は専門家のアドバイスを受けておくと安心です。

終活は一度に全部やる必要はありません。まずはエンディングノートを手に取ることから始めてみてください。終活は決して暗いものではなく、「残りの人生をより良く生きるため」の前向きな作業です。この記事を参考に、焦らず自分のペースで進めていきましょう。

