エンディングノートを買おうと思って書店に行ったら、何十種類もあってどれを選べばいいかわからなかった、という経験はありませんか。無料のものもあればアプリもあり、選択肢が多すぎて逆に迷ってしまうのは当然のことです。
実は、エンディングノート選びは「どれを選ぶか」よりも「続けられるかどうか」の方がはるかに重要です。せっかく買っても途中で書くのが嫌になってしまったら意味がありません。
この記事では、実際に使いやすいと評判のエンディングノートを5つ厳選してご紹介します。選び方のポイントから書き方のコツまで解説しますので、自分にぴったりの1冊を見つけてみてください。

エンディングノートを選ぶ3つのポイント
どのノートを選んでも「書かないよりはマシ」なのは間違いありませんが、選び方次第で継続率が大きく変わることも事実です。以下の3つのポイントを意識して選んでみてください。
ポイント1:項目が多すぎないこと
200ページ以上ある分厚いノートは、見ただけで心が折れてしまいがちです。初心者の方には50〜100ページ程度のコンパクトなノートがおすすめです。必要最小限の項目がカバーされていれば十分で、足りない部分は後から別紙で補えば問題ありません。
ページ数が少ないノートの方が「全部書けた」という達成感を得やすく、終活そのもののモチベーション維持にもつながります。
ポイント2:書き方のガイドがついていること
「自由に書いてください」と言われると何を書けばいいか迷ってしまいます。記入例や説明文がついているノートなら、迷わず書き進められます。特に法律や相続に関する項目は専門用語が多いため、わかりやすい解説があるかどうかで使いやすさが大きく変わります。
ポイント3:定期的に見直せる構造であること
一度書いたら終わりではなく、年に一度は見直す必要があるのがエンディングノートです。差し替えや追記ができるルーズリーフ式や、複数回の記入スペースがあるタイプが便利です。ボールペンで書いてしまうと修正が大変なので、鉛筆で書ける紙質かどうかも確認しておくと安心です。
おすすめエンディングノート5選
実際に使いやすいと評判のノートの中から厳選して5つご紹介します。それぞれ特徴が異なりますので、自分のスタイルに合ったものを選んでみてください。
1. コクヨ「もしもの時に役立つノート」
エンディングノートの定番中の定番です。項目が整理されていて書きやすく、記入例も充実しています。64ページとコンパクトで、初心者が最初の1冊として選ぶなら間違いありません。CDケースサイズのポケットがついていて、保険証券のコピーなどを挟めるのも便利なポイントです。
価格も1,000円前後と手頃で、全国の書店やネット通販で簡単に手に入ります。迷ったらまずはこれを選んでおけば失敗しないと言えるほどの安定感があります。
2. 百均のエンディングノート
100円ショップでも質の良いエンディングノートが手に入ります。「まずは気軽に始めたい」という方にぴったりです。100円だから「失敗してもいいや」という気持ちで書き始められるのが最大のメリット。項目は基本的なものに絞られていますが、最初の1冊としては十分な内容です。
ダイソーやセリアで取り扱っていることが多いので、買い物ついでにチェックしてみてください。
3. 主婦の友社「書いて安心 エンディングノート」
図解が豊富で、法律や相続の解説がわかりやすいのが特徴です。記入スペースだけでなく「知識」も一緒に得られるため、終活の入門書としても使えます。カラーで見やすく、文字サイズも大きめに設計されているため、読みやすさを重視する方におすすめです。
4. 自治体配布の無料エンディングノート
多くの自治体が無料でエンディングノートを配布しています。市区町村の窓口や地域包括支援センターで入手できます。地域の相談窓口情報が載っているのが自治体版ならではのメリットで、困ったときにどこに相談すればいいかがすぐにわかります。
お住まいの自治体のホームページをチェックするか、市区町村の窓口に問い合わせてみてください。PDF形式でダウンロードできる自治体も増えています。
5. デジタルエンディングノート(アプリ)
紙のノートが苦手な方には、スマホアプリという選択肢もあります。いつでも編集・更新ができるのが最大のメリットです。写真の添付やクラウドバックアップに対応しているアプリもあり、紛失リスクが低いのも安心材料です。
ただし、スマホのパスワードを家族が知らないと肝心なときにアクセスできないという問題があります。アプリを使う場合は、アクセス方法を必ず家族と共有しておいてください。

エンディングノートの書き方のコツ
ノートを手に入れたら、次は実際に書いていきましょう。挫折しないためのコツをお伝えします。
1ページ目から順番に書かなくていい
書けるページから書くのが鉄則です。基本情報(名前、住所、生年月日)のページなら5分で書けますから、まずはそこから始めてみてください。難しいページは後回しにして、書けるところを埋めていく方がモチベーションを維持しやすいです。
鉛筆で書く
意外と盲点ですが、エンディングノートは鉛筆で書くのがおすすめです。情報が変わったときに消しゴムで修正できるため、更新作業がスムーズになります。ボールペンで書いて修正テープだらけになると読みにくくなりますし、書き直しのハードルも上がってしまいます。
年に一度の見直しを忘れずに
誕生日や正月など、決まった時期にノートを見直す習慣をつけましょう。口座の開設や解約、保険の変更、家族構成の変化などを反映させて、常に最新の状態を保つことが大切です。
保管場所を家族に伝える
せっかく書いても見つけてもらえなかったら意味がありません。ノートの存在と保管場所は必ず信頼できる家族に伝えておいてください。金庫に入れてしまうと家族がアクセスできない場合もあるので、保管場所は慎重に選びましょう。
コクヨの公式サイトで「もしもの時に役立つノート」の中身がプレビューできますので、購入前にチェックしてみてください。厚生労働省のACPページも終活の参考情報として役立ちます。

エンディングノート選びに正解はありません。大切なのは「とにかく書き始めること」です。完璧なノートを探し続けるよりも、まずは1冊手に取って今日から書き始めてみてください。書いていくうちに、自分に合ったスタイルが見えてくるはずです。
