大切なペットと最期まで一緒にいたい。亡くなった後も同じお墓で眠りたい。そんな想いを持つ飼い主の方が増えています。近年、ペットと人が一緒に入れる霊園や樹木葬が全国で増加しており、選択肢は広がっています。
この記事では、ペットと一緒に入れる霊園の種類や費用相場、選び方のポイント、注意点をわかりやすく解説します。愛するペットとの最期の居場所を考えるきっかけとして、ぜひ参考にしてみてください。

ペットと人が一緒にお墓に入れる?法律的な扱い
まず気になるのが、「そもそもペットと人が同じお墓に入ることは法律的に可能なのか」という点です。
結論から言うと、法律上、ペットと人が同じお墓に入ること自体を禁止する規定はありません。墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)では、ペットの埋葬に関する規定はなく、制度上は共葬が可能です。
ただし、実際に一緒に埋葬できるかどうかは、墓地や霊園の管理規約によって決まります。ペットとの共葬を認めている霊園もあれば、認めていない霊園もあるため、事前の確認が不可欠です。
ペットと一緒に入れるお墓の種類
ペットと一緒に入れるお墓には、主に以下の種類があります。
一般墓(個別墓)
従来の墓石を建てるタイプのお墓で、ペットとの共葬に対応した区画がある霊園を選びます。費用は高めですが、家族代々使えるのが大きなメリットです。
樹木葬
墓石の代わりに樹木をシンボルとして埋葬する方法です。ペット対応の樹木葬は全国的に増えており、自然に還りたいという方に人気があります。個別型・集合型・合祀型の3タイプがあり、費用や供養方法が異なります。
永代供養墓
寺院や霊園が永代にわたって供養してくれるお墓です。ペットと一緒に納骨できるタイプも増えています。承継者がいなくても安心して利用できます。
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置するタイプです。天候を気にせずお参りできるメリットがあり、ペット対応の区画を設けている納骨堂もあります。
納骨先が決まるまでの間、ペットの遺骨を自宅で大切に保管しておく方も少なくありません。そのあいだは、ペット用の骨壺に納めておくと落ち着いて手を合わせられます。
ペットと一緒に入れるお墓の費用相場
樹木葬の費用相場
- 合祀・合葬型:5万円〜30万円程度
- 集合埋葬型:20万円〜50万円程度
- 個別埋葬型:40万円〜100万円程度
一般墓(ペット共葬対応)の費用相場
- 永代使用料+墓石代:100万円〜250万円程度
- 年間管理費:5,000円〜1万5,000円程度
永代供養墓の費用相場
- ペットと人が一緒:20万円〜150万円程度
- ペットのみ:1万円〜30万円程度
樹木葬の個別型であれば40万円〜100万円程度で、ペットと一緒に個別のスペースで眠ることができます。費用を抑えたい場合は、合祀型の5万円〜30万円が選択肢になります。

ペットと一緒に入れる霊園の選び方|5つのチェックポイント
ペット共葬の対応範囲を確認する
「ペットと一緒に入れる」といっても、霊園によって対応範囲は異なります。同じ区画に納骨できるのか、隣接した別区画になるのか、ペット用の合祀墓だけなのかなど、詳細を確認しましょう。
対応するペットの種類を確認する
犬や猫はほとんどの対応霊園で受け入れ可能ですが、小動物(ハムスター・うさぎなど)や鳥、爬虫類については霊園ごとに対応が異なります。事前に問い合わせて確認しておくことが大切です。
アクセスと立地を確認する
お参りを続けるためには、自宅からのアクセスの良さが重要です。車でしか行けない場所なのか、公共交通機関でもアクセスできるのか、駐車場の有無なども含めて確認しましょう。
管理体制と供養の内容を確認する
霊園の清掃状況やスタッフの対応、定期的な供養の有無などは、見学時に確認しておきたいポイントです。写真だけでは分からない雰囲気を感じ取ることができます。
将来の追加納骨や改葬の可否を確認する
将来的に別のペットを追加で納骨したい場合や、改葬(お墓の引っ越し)を検討する可能性がある場合は、対応可能かどうかを契約前に確認しておきましょう。
ペットと一緒に入れる霊園を選ぶ際の注意点
家族・親族の理解を得る
ペットとの共葬に対しては、世代によって価値観が異なる場合があります。特に家墓(代々のお墓)にペットを一緒に納骨する場合は、親族の理解を事前に得ておくことがトラブル防止のために重要です。
ペットの火葬を済ませておく
霊園に納骨するには、ペットの遺体を火葬して遺骨にしておく必要があります。ペット火葬は自治体の施設やペット葬儀社で行えます。火葬証明書が必要になることもあるので、保管しておきましょう。
火葬を終えてから納骨までの間や、お墓とは別に家でも供養したい場合は、写真や遺骨を置けるコンパクトなペット用仏壇を用意するという選択肢もあります。
契約内容をよく確認する
年間管理費の有無、追加費用の発生条件、解約時の取り扱いなど、契約書の内容を細かく確認しましょう。不明点は契約前に質問して解消しておくことが大切です。

ペットとの共葬を行っている霊園の探し方
お墓のポータルサイトを活用する
「いいお墓」「ライフドット」などのお墓検索サイトでは、「ペットと一緒」の条件で絞り込み検索が可能です。エリア別に対応霊園が一覧で表示されるため、効率よく情報を収集できます。記事執筆時点では、全国で900件以上のペット共葬対応の霊園・墓地が登録されています。
地元の石材店や葬儀社に相談する
インターネットに掲載されていない小規模な霊園やお寺でも、ペットとの共葬に対応しているケースがあります。地元の石材店や葬儀社は地域の霊園事情に詳しいため、相談してみると穴場の情報が得られることがあります。
一般墓を新しく建てることも選択肢に入れ、見積もりを比べたい場合は、墓石ナビが使えることがあります。複数の石材店の見積もりを無料で取り寄せられ、契約の義務はありません。ただし民営霊園は対象外とされ、ペット共葬に対応するかは霊園や石材店ごとに異なるため、公式サイトや霊園で確認してください。

ペットと一緒に入れるお墓で後悔しないために
実際に見学する
写真やパンフレットだけでは分からない雰囲気があります。実際に見学して、環境の清潔さ・スタッフの対応・駐車場の有無・お参りのしやすさなどを確認しましょう。見学時にペット同伴が可能かどうかも聞いてみるとよいでしょう。
契約前に管理規約を確認する
ペットの遺骨の扱い(骨壺で個別保管か合祀か)、追加のペット納骨は可能か、年間管理費にペット分は含まれているかなど、細かな条件を契約前に確認することが大切です。後から「思っていたのと違う」とならないよう、疑問点は事前に解消しておきましょう。
遺骨の取り出しが可能か確認する
将来的に引っ越しなどでお墓を移す必要が出た場合、ペットの遺骨を取り出せるかどうかは重要なポイントです。合祀型の場合は取り出しができないため、個別型を選んでおくと安心です。


よくある質問(Q&A)
Q. ペットの遺骨をすでに自宅に保管しています。後からお墓に入れられますか?
A. 可能です。ペット対応の霊園であれば、自宅で保管していた遺骨を後から納骨することができます。霊園に事前に相談して、必要な手続きを確認しましょう。
納骨するときに遺骨の一部だけを手元に残したい場合は、遺骨を少量納められるペンダントなどの手元供養品もあります。遺骨の扱いは家族でよく話し合ってから決めてください。
Q. 先にペットだけ納骨して、後から自分も同じお墓に入ることはできますか?
A. ペット共葬対応の霊園であれば、先にペットの遺骨を納骨し、後からご自身の遺骨を同じ区画に納めることが可能です。生前契約を受け付けている霊園もあります。
Q. 公営霊園でもペットと一緒に入れますか?
A. 公営霊園ではペットとの共葬を認めていないケースがほとんどです。ペット共葬を希望する場合は、対応している民営霊園や寺院墓地を中心に探すことをおすすめします。
Q. ペットの遺骨と人間の遺骨は同じ骨壺に入れてもいいですか?
A. 法律上、同じ骨壺に入れること自体を禁止する規定はありません。ただし、霊園や寺院の管理規約で対応が異なるため、事前に確認が必要です。別々の骨壺で同じ区画に納骨する方式が一般的です。
Q. ペット共葬に対応した永代供養の費用はどのくらいですか?
A. 永代供養の場合、ペットと人間が一緒に入れるプランで20万円〜150万円程度が相場です。合祀型であれば10万円以下で利用できるケースもありますが、個別型になると費用が高くなる傾向にあります。永代供養料には管理費が含まれている場合が多いため、追加の年間費用がかからないのがメリットです。
Q. 飼い主が先に亡くなった場合、後からペットを納骨できますか?
A. 対応可能な霊園が多いです。飼い主のお墓にペットの遺骨を追加納骨する形で対応します。ただし、残されたご家族がペットの火葬と納骨の手続きを行う必要があるため、家族間で事前に話し合っておくことが大切です。
まとめ|大切なペットと一緒に安らげる場所を見つけよう
ペットと一緒に入れる霊園は全国で増えており、樹木葬・永代供養墓・一般墓・納骨堂など、さまざまな選択肢があります。費用は埋葬方法によって5万円〜250万円と幅がありますが、予算や供養への想いに合わせて選ぶことができます。
大切なのは、ペットとの共葬が可能かどうかを事前に確認し、家族の理解を得た上で契約することです。見学や比較検討を通じて、安心して眠れる場所を見つけてください。
ペットと一緒に入れるお墓は、近年の需要増加に伴い選択肢が急速に広がっています。特に都市部では、樹木葬や納骨堂タイプのペット共葬対応施設が増加傾向にあります。一方、地方では広い敷地を活かした個別埋葬型の霊園が充実しているのが特徴です。
大切なペットとの最後の居場所を選ぶ際は、費用や立地だけでなく、霊園の管理体制や将来の供養方法まで含めて総合的に判断しましょう。家族みんなが安心できる場所を見つけるために、複数の霊園を見学することをおすすめします。
参考リンク:イオンペットライフ|ペットと人が一緒に入れるお墓、お墓さがし|ペットと一緒に入れるお墓の探し方、永代供養ナビ|ペットと一緒に入れる樹木葬


