「終活に関する資格を取ってみたい」「終活の知識を仕事に活かしたい」と考えている方が増えています。その中でも「終活カウンセラー」は、終活に関する幅広い知識を体系的に学べる代表的な資格です。
この記事では、終活カウンセラー資格の取得方法や費用、試験の難易度、資格を活かせる仕事について詳しく解説します。他の終活系資格との違いについても触れていますので、どの資格を選ぶか迷っている方の判断材料になれば幸いです。

終活カウンセラーとは
終活カウンセラーは、一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する民間資格です。終活に必要な知識を幅広く身につけ、相談者の悩みに寄り添いながら適切な専門家へつなぐ「終活の入り口」としての役割を担います。
資格の段階
終活カウンセラー資格には、以下の段階があります。
- 2級(初級):終活の基礎知識を身につける。自分自身の終活に活かすレベル
- 1級(上級):他者の相談に乗り、適切な専門家へつなげるレベル
- 上級インストラクター:終活カウンセラーを育成・指導できるレベル
終活カウンセラー2級の取得方法と費用
受講形式
2級は以下の3つの形式から選択できます。
- 会場受講(全国の指定会場)
- オンライン受講(ZOOM)
- 通信教育(YouTube動画)
費用
受講料は16,000円(税込)で、テキスト代・講座料・資格認定料・会員証・初年度年会費がすべて含まれています。2年目以降は年会費5,000円がかかります。
講習内容と試験
約6時間の講習を受けた後、筆記の確認テストを受けます。合格基準は70点以上で、講習内容をしっかり聞いていれば合格できるレベルの難易度です。
講習の前に終活の入門書を1冊読んでおくと、当日の内容が頭に入りやすくなります。
2級は1日で取得可能。受講料も16,000円と手頃で、「まずは終活の全体像を知りたい」という方には最適なスタートラインです。
終活カウンセラー1級の取得方法と費用
受験資格
1級を受験するには、2級の資格を持っていることが条件です。
受講形式と費用
1級は2日間の講習を受講した後に検定試験を受けます。受講方法は会場とオンラインがあり、会場受講の場合の費用は45,000円(税別)です。
試験の難易度
1級は2級に比べて内容が深く、実践的なケーススタディも含まれます。相談者の話を聞き取り、適切な対応を考える力が問われるため、テキストの読み込みに加えて日頃の情報収集も大切です。
終活カウンセラーの学習内容
終活カウンセラーの講座では、以下のようなテーマを学びます。
- 相続・遺言:法定相続分、遺言書の種類と作り方、相続税の基礎
- 保険:生命保険・医療保険の見直し、保険と相続の関係
- 介護・医療:介護保険制度、施設の種類、延命治療の意思表示
- 葬儀・お墓:葬儀の種類と費用、墓地の選び方、供養の方法
- エンディングノート:書き方のポイント、家族への伝え方
- 生前整理:物の整理、人間関係の整理、デジタル遺品
それぞれのテーマは独立しているようで、実際には密接に関連しています。例えば、相続と保険は切り離せない関係にあり、介護の話は施設選びや費用の話に直結します。終活カウンセラーの講座では、これらを横断的に学ぶことで「終活の全体像」を把握できるようになります。
学習に必要な時間の目安
2級の場合、約6時間の講習で基礎知識を習得できます。事前に予習する必要は特にありませんが、終活に関する書籍や記事を1〜2冊読んでおくと理解が深まります。1級は2日間の講習に加えて、自己学習として1〜2週間程度の準備を見ておくとよいでしょう。
1級の準備では、講座で扱う相続の分野をやさしく解説した本を手元に置いておくと、ケーススタディの復習に役立ちます。

終活カウンセラーの受講者層と取得の動機
終活カウンセラーの受講者は幅広い年齢層に広がっています。取得の動機として多いのは以下のパターンです。
- 自分自身の終活のため:60代〜70代の方が「自分の終活を体系的に進めたい」という理由で受講するケース
- 親の終活をサポートするため:40代〜50代の方が「親の相続や介護に備えたい」と受講するケース
- 仕事のスキルアップ:葬儀・保険・介護業界の従事者が、業務の幅を広げる目的で取得するケース
- セカンドキャリアの準備:定年後に終活支援の仕事を始めたい方が受講するケース
どの動機であっても、終活に関する幅広い知識を短期間で身につけられる点が評価されています。
親の終活を手伝う立場だと、お墓の建て替えや新しい墓石の検討が話題に上ることもあります。そんな場面では、墓石ナビという一括見積もりサイトを使う方法もあります。運営事務局が選んだ石材店から見積もりが届き、見積もりは無料で契約の義務もないと公式に案内されています。墓所が民営霊園の場合は利用を遠慮してもらう案内があるため、詳しい条件は公式サイトで確認できます。

終活カウンセラー資格を活かせる仕事
終活カウンセラーの資格は、さまざまな業界で活用できます。
葬儀・仏壇業界
葬儀社や仏壇・仏具店のスタッフが取得しているケースが多いです。事前相談や生前予約の対応力が上がり、お客様の信頼獲得につながります。終活全体の相談に乗れることで、葬儀以外のサービスにもつなげやすくなります。
保険・金融業界
生命保険の見直しや相続対策の提案において、終活の知識があると顧客への提案の幅が広がります。ファイナンシャルプランナーの資格と併せて取得する方も増えています。保険の見直しだけでなく、エンディングノートの作成支援なども行える点が付加価値になります。
作成支援をするなら、市販のエンディングノートを実際に1冊書いてみると、相談者がつまずきやすい項目が見えてきます。
介護・福祉業界
介護施設のスタッフやケアマネジャーが取得すると、入居者やそのご家族の終活相談に対応できるようになります。看取りケアの現場で活きる知識も多く含まれているため、介護の質の向上にもつながります。
不動産業界
高齢者の住み替えや空き家対策に関わる場面で終活の知識が役立ちます。相続に伴う不動産の処分や売却のアドバイスにもつながります。
独立・副業
終活カウンセラーとしてセミナー講師やコンサルタントを行う方もいます。地域の公民館やカルチャーセンターで終活講座を開催するなど、独立して活動している方も増えています。
他の終活系資格との比較
終活に関する資格は複数存在します。代表的なものを比較してみましょう。
| 資格名 | 認定団体 | 取得費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 終活カウンセラー2級 | 終活カウンセラー協会 | 16,000円 | 1日で取得可能、幅広い基礎知識 |
| 終活アドバイザー | NPO法人ら・し・さ | 約49,000円 | ユーキャン通信講座、在宅受験 |
| 終活ガイド1級 | 終活協議会 | 50,000円 | 動画学習、レポート提出式 |
| 終活ライフケアプランナー | 日本能力開発推進協会 | 約39,600円 | キャリカレ通信講座 |
資格の選び方は、「何を目的に取得するか」で変わります。手軽に基礎を学びたいなら終活カウンセラー2級、通信講座でじっくり学びたいなら終活アドバイザーが向いています。
終活系の資格はすべて民間資格です。国家資格のように独占業務があるわけではないため、資格を取得すること自体よりも、学んだ知識をどう活かすかが重要です。


終活カウンセラーを取得した後のステップアップ
終活カウンセラーの資格を取得した後、さらに専門性を高めるための選択肢もあります。
1級へのステップアップ
2級を取得した後は、1級に挑戦して実践力を高めることができます。1級では実際の相談対応を想定したケーススタディが含まれるため、より実務に近い力が身につきます。
関連資格との組み合わせ
終活カウンセラーと相性がよい資格としては、以下のものが挙げられます。
- ファイナンシャルプランナー(FP):資産設計やライフプランの提案力が加わる
- 相続診断士:相続分野を深掘りできる
- 介護福祉士・ケアマネジャー:介護現場で終活相談にも対応できる
- 宅地建物取引士:不動産の相続対策に強くなる
なかでもFPは3級から独学で始める方も多く、市販のテキストと問題集で学習を進められます。
活動の場を広げる
資格を活かして活動の幅を広げる方法はさまざまです。地域の自治体に講師として登録する、終活カウンセラー協会のイベントに参加してネットワークを広げる、ブログやSNSで終活に関する情報発信を行うなど、自分のスタイルに合った方法で知識を社会に還元していくことができます。


よくある質問(Q&A)
Q. 終活カウンセラーの資格に有効期限はありますか?
資格自体に有効期限はありませんが、年会費(2年目以降5,000円)を支払い続ける必要があります。年会費を滞納すると協会の会員資格を失い、「終活カウンセラー」の名称使用ができなくなります。
Q. 終活カウンセラーの資格だけで相続の手続きはできますか?
いいえ、相続の法的手続き(遺言書の作成、相続登記、税務申告など)は弁護士・司法書士・税理士などの士業資格が必要です。終活カウンセラーの役割は、相談者の悩みを聞き、適切な専門家につなぐことです。
Q. 年齢制限はありますか?
特にありません。20代の方から70代以上の方まで幅広い年齢層が受講しています。「自分の終活のために」という動機で受講するシニア層も多いです。
Q. 終活カウンセラーの資格を取得すると就職に有利ですか?
葬儀業界や保険業界では終活の知識が求められる場面が増えているため、履歴書に記載することでプラスに働く可能性があります。ただし、この資格だけで就職が決まるわけではなく、実務経験や他のスキルとの組み合わせが重要です。
まとめ
終活カウンセラーは、終活に関する幅広い知識を体系的に学べる資格で、2級であれば16,000円・1日で取得可能です。葬儀・保険・介護・不動産などさまざまな業界で活用でき、独立やボランティア活動にも役立ちます。
他の終活系資格と比べて費用が手頃で取得のハードルも低いため、「まず何か始めたい」という方には最初の一歩としておすすめの資格です。興味のある方は、終活カウンセラー協会の公式サイトで最新の講座日程を確認してみてください。
参考リンク:終活カウンセラー協会 公式サイト、シカクト|終活カウンセラー資格とは、終活アドバイザーの教科書|終活カウンセラー2級の取り方


